はじめてのハッカソンでうまく進めるために事前に説明していること。

イベント

3年目に突入したはじめてのハッカソンは次回で16回目を迎えます。
どう運営すれば良いかあれこれ悩む日々です。
メンターをお願いすることもあれば最初の説明を長くすることもあったり試行錯誤しています。
最近のはじめてのハッカソンで最初にご説明している内容をブログにまとめました。

  • 気軽に参加できるお菓子を食べながらの競わないハッカソン
  • それぞれの得意なことを出し合って制作(Web初心者向けというわけではない)
  • 最後はグループで作ったものを発表
  • わからないことや詰まったことは一人で悩まないように><(相談できるスキルも大事!)
  • 何度でも参加可能。リピーター率は2〜5割と少なくはない。

グループの決め方

申し込み時のアンケートでいくつか回答していただき、そちらを参考に私の方で決めています。

  • メイン(Webデザイナー・マークアップエンジニア・プログラマー)
  • できること(Webデザイン/HTML/CSS/JS…)
  • 自分が思うスキルのレベル
  • 自由記述欄(結構、書いてくださってる方多いです!)

受付の時にアンケート内容に間違いがないか「メイン」を確認するようにしています。
その時の反応で、できると答えたけどやりたくない言語や特にこだわりないなどを確認しています。

参加者が主役

運営側からあれこれ指示して作るものを決めるのではなく、参加者同士で話し合って作るものを決めます。
また、中間発表時間がない代わりに、私が途中段階を聞いて回ります。
(話しかけづらい雰囲気のところは心くじけて聞けないこともあります。ごめんなさい。)

  • サービスの特徴
  • ターゲット
  • デザイン・プログラムなど分担はどのようにするか
  • まだ決まっていない場合は、今まで出たアイデアや作りたい方向性やテーマなど

第3者に説明することで、グループ内の認識を共通化させることができます。また、すでに認識が合っているグループでも頭の整理や穴に気付くことを目的としています。
この時、ツールとしてイノベーションカードを使用します。

イノベーションカードとは?

思考が固まり停滞しているときに、頭をほぐして柔らかくするのに、新しい発見や発想をうながす最適なパッケージ

イノベーションカード|デキル。を世界に イノベーション デザイン協会
また、小さな認識の再定義も可能なツールです。
(はじめてのハッカソンでも購入できるのでご希望の参加者はお申し出ください。)

はじめてのハッカソンでうまくいかないとき

原因の一つに、アイデアに長時間こだわリ過ぎることが挙げられます。
「この内容だと作る理由がない!」
「万人受けする、どんな人にでも求められるサービスじゃないと・・・」

頭、固くなっていますよ!

ただ、本人たちは気付かないんです。そんな時にイノベーションカードを使うと今見えていないことにも気付いてもらったり物事がスムーズに進むお手伝いができます。

ハッカソンがうまく進まない他の要因

・開発環境に固執してしまう時

一緒に組むグループのメンバーはもちろん初対面です。
お互いのPCの環境は違っていて当然!ハッカソン中に整えようとしてタイムロスする方も少なくないです。例えば、git,Bootstrap,Slimなど。

使える人同士で使ったり、慣れている者同士の場合は、効率的に作業できても、そうじゃない時は厳しいことが多いです。
そんな時は諦めてください(T T)

・APIなどの仕様にハマる時

上記に挙げた開発環境の構築でハマる人もいますが、それ以外の仕様、APIの利用制限の変更で「なぜかうまくいかない、なぜだー」と時間が過ぎているグループもたまに見かけます。
よくよく調べてみると、2-3日前(?)に仕様が変わって使えなくなっていたこともあったり・・・。
他には、機能を使えているはずなのに挙動がおかしい・・・。よーくよく調べてみるとAPIの仕様だったり。

他、いろいろ

他にもいろいろな要因があります。話を聞いて回った時やお菓子のゴミを回収に行った時、お菓子を再度配りに回った時などにどんな進行具合か確認することがあります。
回っている時に、今までのハッカソンの作品についてご質問いただくこともあれば、アイデア出しに私も参加することがあります。
また、人が足りない場合、私が作業に入ることもあります。
ロゴの作成、声の収録のモデル、対象者の声としてインタビューに答える、コーディング一部お手伝いなどさまざまでした。

時間配分について

うまく進んでいるグループ

  • アイデア出し・話し合い 2時間
  • お昼 1時間
  • 午前の作業の確認・続き 30分
  • 作業 3時間
  • マージ作業に注力 1時間
  • 発表 30分

全体で8時間の場合、このような配分が多いです。
共同作業自体が初めてな方が多いグループでは、マージの時間を多めにとったり、作業の途中でこまめにマージを行うなどさまざまです。

残念ながら時間は有限です。でも詰まるとこで詰まったりなかなか完成までたどり着けない場合も・・・。
短縮できるところや回避できる問題をあらかじめ避けたいですね。

効率良くプロジェクトを進めるドキュメントツール

10の質問に答えて行き、プロジェクトの全体像(目的、背景、優先順位、方向性等)を明確にしていくドキュメント。

インセプションデッキは10個の質問から構成されます。

  1. 我われはなぜここにいるのか。
  2. エレベーターピッチを作る。
  3. パッケージデザインを作る。
  4. やらないことリストを作る。
  5. 「ご近所さん」を探せ。
  6. 解決案を描く。
  7. 夜も眠れなくなるような問題は何だろう。
  8. 期間を見極める。
  9. 何を諦めるのかをはっきりさせる。
  10. 何がどれだけ必要なのか。

これはすべてに答える必要はありません。
導入始めの頃は全ての質問をはじめてのハッカソンに使えるような説明に噛み砕いていました。
作業前に長々と説明されても頭に入らないので、今では特に重要だと思う点しか紹介していません。

  1. エレベーターピッチについて
  2. 時間に関するポイント
  3. 作るものを決めたらターゲットと機能の見直し<その機能、本当に必要?!>
  4. 基本機能と追加機能について

スライドではもう少し図も交えて説明します;D

インセプションデッキについて詳しくはこちらの書籍に書かれています。

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

情報共有の紙と付箋

このようにして各グループ情報を共有しまとめています。
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A3の情報共有の紙と付箋は配ります。

作品はブログやSNSでシェア

参加者が作ったものはブログやFB、Twitterで紹介しています。写真もたくさん撮るようにしています!

今までの開催の様子はこちらのブログに書いています。
よかったら見に来てください。

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