デザイナーがグロービス経営大学院(単科生)で、学び始めた理由

2020年1月から、グロービス経営大学院にて単科生として学んでいます。まずは、グロービス経営大学院、そして単科生についてご説明します。

グロービス経営大学院の授業ってどんな感じ?

グロービス経営大学院(以下、グロービス)は、リーダー育成のビジネススクールで本科に進むとMBAを取得することができます。

単科生・本科生の共通点

  • ・社会人向け
  • ・授業で学んだことをどう実践したか、仕事に活かせたか求められる
  • ・授業はディスカッション形式(挙手必須!)
  • ・仕事などで授業を受けられなかった場合、振替で別日に受講可能
  • ・2週間に1度、3時間の授業が行われる
  • ・1科目3ヶ月間(授業数、全6回)
  • ・予習(課題)・復習をしっかりと(レポートもあるよ!)
  • ・生徒同士の勉強会が頻繁に開催される
  • ・キャンパスは、東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・横浜・水戸・オンライン

単科生とは

本科生(大学院生)だけでなく、単科生にも公開している科目を受講できる制度です。

  • ・同時に2科目まで受けられる
  • ・1年間に8科目まで履修できる
  • ・単科生としての在籍可能期間は最大1年間
  • ・何も受講しない期があっても良いので、仕事が忙しくなる時期に合わせて調整可能

私の働き方は時間の都合をつけやすいものの、お客様ありきなのでどうしても自分では作業量含め調整できない時があります。特に繁忙期とかぶると全てを投げ打ってお仕事モードになることも。1科目3ヶ月単位なので、繁忙期とかぶりそうな10-12月は何も受けずに、余裕が出てきそうな7-9月は2科目受講するなど調整できるところが気持ち的に安心できて良かったです。

また、Web業界は仕事の終了時間が19時-20時のところも多いかと思います。土日にも授業があり、さらには科目ごとにオンライン受講を選べるのが嬉しいところです。

グロービスの好きなところ

振替制度

平日夜か土日に開催されるとは言え、仕事と両立できるか非常に不安を感じていました。しかし、振替制度を知り、仕事が押しても受けられないことは避けられそうだと、強く背中を押されました。

ディスカッション形式

発言しないと点をもらえません。自分の意見を整理し、相手に伝える訓練ができています。ボーッと聞いている人は一人もいません。全員本気です!熱量があって良い刺激を受けます。

交流が活発

3月、新型コロナウイルスの流行により授業はすべてオンラインに切り替わりました。それまでは、授業後に必ず懇親会があり、生徒主催の勉強会もリアルで行われていました。
コロナ禍になってからは、リアル授業が復活しても、懇親会と勉強会はオンラインで開かれています。グロービスには、どんな状況になっても学び続け、人とのつながりを強く持てる環境があります。

仕事につながる科目

  • ・クリティカル・シンキング
  • ・マーケティング・経営戦略基礎
  • ・カスタマージャーニーとブランディング(本科生のみ)
  • ・デザイン思考と体験価値(本科生のみ)

など、Webサイト・サービス制作に役立ちそうな科目があります!
経営の学校なので、アカウンティングとファイナンスの授業も、もちろんあります。

論理的な思考力

アカウンティングやファイナンスなどカネ系の授業だけでなく、様々な授業で定量分析を行い、数字と向き合います。
論理的に伝えるためには、筋道の通った理由を説明できる必要があります。そのためには、数字を味方につけることは必要です。
授業では、数字に着目するだけでなく定性分析も行い、ユーザー目線で相手の立場に立って考えることも求められます。
完全に「数字人間になろう★」な授業だったら、心くじけていたかもしれません・・・

通い始めた理由

論理的な思考を身に付けたい!

何年も前から、論理的な思考力の足りなさに悩んでいました。
なぜなら、仕事をしていて、このようなことによくぶつかっていたからです。

  • ・致命的なデザイン部分の改修を提案しても必要性が伝わらない。
    (工数不足で一生見送りになる…)
  • ・どんなに意見を伝えても、相手に響かない。
    (似た意見を他の人が言うと伝わる)

以前からグロービスのことは知っていました。授業料を見たら、気軽に申し込めるものではなく、ついていけるかも不安で「いつか、また行きたくなったら、その時に検討しよう」と頭の片隅に置いて放置していました。

きっかけは、ワークショップの体験

2019年に開催された、Designship 2019 | 業界の壁を越えた、日本最大級のデザインカンファレンスにて、デザイナーのための論理力向上ワークショップに参加しました。
ここで「なるほど!」と思える体験があり、自分に必要なスキルを得られると確信しました。

「デザイナーとして仕事をしていて、やっぱり論理力は必要だわ」

グロービスの門を叩くことにしました。

デザイナーなのに経営学?

通い始めた当初は、デザインの勉強に力を入れたいのに経営大学院に通うことに違和感を感じていました。言っていることとやっていることに矛盾が生じているのではないかと。

クリティカル・シンキングの授業を受けているうちに、「相手(経営者)について理解があれば、相手の視点を踏まえた上で、デザイナーとして相手に響く提案(伝え方)ができる。」と思うようになりました。

さらに、本質を見抜くことの重要性、どうすれば話がブレないのか学ぶことができました。まさしくこれが自分に足りておらず、デザイナーとしても人としても必要としていた部分でした。

デザイナーだからこそ学びたい内容

「デザイナー」という言葉は、時代に応じて一般的にイメージされるものが違います。インターネットが普及する前は、アパレルのデザイナーがよくイメージされていたらしいです。(昔すぎて私はまだ学生でした)
少し前までは、装飾をする人というイメージが強かったかと思います。

最近では、ユーザー視点が当たり前になり、さらには経済産業省・特許庁がデザイン経営を推進し始めました。
デザインは大きく分けて、狭義の意味と広義の意味があります。
詳細を書くと長くなるので、ここでは簡単に書かせていただきます。

デザイン経営とは、課題解決のことです。経営にもデザインの視点が必要で、企業のブランド構築やイノベーション創出に活用することで、競争力を高めていこうという考え方です。

経営にデザインが求められるように。

昔から、「人として論理的に説明できる能力が欲しい」と願っていましたが、気付けば自分の仕事に結びつくようになっていました。

グロービスの授業は、予習と復習(たまにレポート)が大変で、少し息切れすることもあります。しかし、それ以上に濃厚で有意義な時間を過ごせています。

もっと話を聞きたいからは、お気軽にご質問ください!